学生とは

学生というものが社会でどういう役割を担うのかということをよく考える。

どう考えても中学生になれば、家事をすることはできるし、簡単な仕事、農作業、あらゆることをできる年齢になっていると考えられる。もちろん、一人で責任ある仕事をできなくとも、大人の手伝いはできるので、バイト感覚のことはできるはずである。

でも彼らはバイトをすることができないと法律で守られている。

彼らは社会で生きるための準備をしなければいけないと思われているのである。それが義務教育である。

多くの国では、修得ベースで物事を考える。それが当たり前だと、私自身も思う。

中学卒業というのは日本の場合は修得ベースのものではない。

ただ単にそれだけの年齢に達しているかどうかで判断してるのである。

つまり、中学卒業=12歳まで生きた。それだけになっているのである。学歴ではない。

学生という身分である以上は、勉強をしなければいけない。

中学を卒業すれば、バイトもできるし、自分で生活しようと思えばできなくもない。ただ、中学生は、仕事をすることは許されない。その分、何をするかって、勉強以外何もないだろう。

こんなこと当たり前のことのはずなのだが、それを理解されていない保護者の方も少なくない。

なぜ、こんなにも勉強をしない子どもたちが増えてしまったのだろうか。

本当に悔しく思うが、一人でも勉強の価値に気づいて、方向転換をする生徒たちの力になりたいと思う。

テスト前、勉強しないならお子さんの携帯を取り上げてください。

その代わり、その期間は、仕事以外の時に保護者の方も携帯を使わないでください。

子どもたちが携帯を取り上げられて怒るのを鎮めるには、それしか方法はありません。

大人には、なんだかんだ、自由があって。もちろん責任もあって。ただ、子どもたちは自由であるようで自由ではない中で暮らしている。

学生にとって、勉強以上に大切なものはない。

これだけは断言させてください。勉強するために、多くのことから守られ、免除されているのが学生だからです。

どこかで、本当に日本もしっかり、教育の方針を変えないといけないと思う。

中学の勉強すら理解できていない「おとな」で溢れた日本になっていくのだろうか。